ポットホールと道路陥没はどう違う?路面の調査で「健全」でも空洞が見つかる理由
ポットホールは舗装そのものが崩れた穴、道路陥没は地中の空洞の上の路面が落ちたものです。見分ける必要はなく、どちらも道路の管理者に連絡します。壊れ方の違いを断面図で解説します。

ポットホールは、ひび割れから入った水と車の重さで、舗装そのものが崩れてできた穴です。道路陥没は、地中の管のすき間などから土砂が流れ出して空洞ができ、その上の路面が支えを失って落ちたものです。見た目で見分ける必要はなく、どちらもその道路の管理者(分からなければ#9910)に連絡し、事故が起きているときは110番に通報します。

違いを表で比べると?
| 項目 | ポットホール | 道路陥没 |
|---|---|---|
| 壊れる場所 | 表面の舗装 | 舗装の下の地中 |
| 主な原因 | ひび割れから入る雨水と車の重さ | 管のすき間などからの土砂の流出 |
| 前ぶれ | ひび割れとして見えることが多い | 路面からは見えにくい |
| 連絡先 | 道路の管理者か#9910(事故は110番) | ポットホールと同じ |
ポットホールはなぜできる?
アスファルト舗装は、古くなると表面にひび割れができます。そこから雨水がしみ込むと、車が通るたびに舗装の下の細かい土砂が水と一緒に押し出され、ひび割れが網目のように広がります。やがて細かく割れた舗装がはがれ、穴になります(出典: 茨城県)。寒い地域では、すき間にしみ込んだ水が夜に凍ってふくらみ、すき間を押し広げることも加わります(出典: 国土交通省 八戸国道維持出張所)。
壊れるのはあくまで表面の舗装で、地中に大きな空洞があるわけではありません。それでも、浅い穴でタイヤやホイールが損傷したり、自転車やバイクが転んだりすることがあります。雨のあとや冬に増えやすい理由は、ポットホールができる仕組みで図を使って解説しています。
道路陥没はなぜ起きる?
道路陥没は、路面の下の地中から始まります。道路の下には、下水道の管や道路の排水管などが埋まっています。古くなった管の継ぎ目や割れ目から周りの土砂が管の中へ流れ込むと、その分だけ地中に空洞ができます。空洞が大きくなると、上の路面が支えを失って落ちます。

2025年度に起きた道路陥没は、国が管理する国道で101件、都道府県の道路で1,282件、市町村の道路で9,844件でした。この件数にポットホールは含まれていません。原因は、下水道や道路の排水施設など水が流れる施設によるものが多くなっています(出典: 国土交通省)。都市部に限ると、道路の下に埋められた下水道管などが原因になる割合が高くなります。
2025年1月には、埼玉県八潮市で、下水道管の破損が原因と考えられる道路陥没が起きました(出典: 国土交通省)。
陥没は前ぶれに気づけるの?
地中の空洞は、路面からは見えません。国が管理する国道で陥没や空洞が見つかった場所の約8割は、路面のひび割れなどを調べる調査で「健全」と判定されていました(出典: 関東地方整備局)。この調査が測るのは路面の状態なので、同じ資料は、調査の結果と空洞や陥没の発生を結び付けることはできなかったとしています。路面がきれいに見えても、下に空洞があることはあります。
そのため道路の管理者は、道路を掘らずに路面の下を調べる「路面下空洞調査」を行っています。地中レーダを積んだ探査車で走りながら異常な反応を拾い、その場所に小さな穴を開けて、カメラで中を確かめる流れです(出典: 東京都)。国が管理する国道では、2025年度の調査で陥没の可能性が高い空洞が194箇所見つかり、すべて修繕などに取りかかっています。
見つけたらどうする?
- 穴の縁やへこみに近づかない(下がどうなっているかは外から分かりません)
- 事故が起きているときは110番に通報する
- 道路の管理者か#9910に、おおよその大きさ・広がっているか・いつ気づいたかを伝える
場所は、住所のほか、近くの交差点や店の名前、電柱の番号などの目印を添えると伝わりやすくなります。写真を撮るなら歩道など安全な場所からにし、車道には出ないでください。
道路緊急ダイヤル(#9910)は、道路の穴ぼこなどの損傷を24時間・無料で受け付けています(出典: 国土交通省)。市や国の窓口の選び方は、道路の穴を見つけたときの連絡先で解説しています。
よくある質問
Q. 小さな穴やへこみでも連絡していいですか? はい。#9910は、道路の穴ぼこを受け付ける対象として挙げています。穴は放っておくと周りに広がるので、小さいうちに伝えて構いません。
Q. マンホールの周りの段差や沈み込みも伝えていいですか? 伝えて構いません。沈み込みの下に空洞があるかどうかは、外からは分かりません。見分けようとせず、気づいたままを伝えれば、あとは管理者が調べます。
Q. 穴や陥没で車が損傷したら、どうすればいいですか? その場で警察に届け、道路の管理者に被害を相談します。補償の対象になるかどうかは、事故ごとに判断されます。流れは道路の穴で車が損傷したときの相談先で解説しています。
道路を使う方へ:次に読む 道路の穴を見つけたときの連絡先/道路の穴で車が損傷したときの相談先
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最終確認日: 2026年9月27日